2020年3月7日 / 最終更新日 : 2020年3月7日 SaitoAkishige 緋色の研究 第六章 トバイアス・グレグソンの手前披露 翌日の新聞各紙は『ブリクストン事件』と銘打ち、その話題で持ちきりだった。どの新聞も事件に大きく紙面をさき、社説で触れるものさえあって、真新しい情報も二、三あった。事件に関する切り抜きや書き抜きが今でも保存してあったので […]
2020年3月7日 / 最終更新日 : 2020年3月7日 SaitoAkishige 緋色の研究 第五章 広告の呼んだ客 この病み上がりの身体に今朝の頑張りがこたえたのか、午後になると疲れが出てきた。ホームズが演奏会に出掛けた後、私はソファで横になり、仮眠を取ろうとした。だが無理だった。今朝からの出来事のせいで心は昂ぶり落ち着かず、おかし […]
2020年3月7日 / 最終更新日 : 2020年3月7日 SaitoAkishige 緋色の研究 第四章 ジョン・ランスの言い忘れ 一時になり、我々はローリストン・ガーデンズ三番地を後にした。シャーロック・ホームズは私を連れて最寄りの電信局へ行き、長めの電報を打った。そのあと声高に辻馬車を呼び、御者に行き先を伝えた。レストレードに教わったとおりの住 […]
2020年3月7日 / 最終更新日 : 2020年3月7日 SaitoAkishige 緋色の研究 第三章 ローリストン・ガーデン事件 正直言って、かくもまざまざと見せつけられては驚くほかなかった。同居人の理論は実にかなっているのだ。この男の分析力への畏怖の念がつのったわけなのだが、心のなかに一抹の疑念が残る。これはみな、私をくらまそうと仕組んだ話では […]
2020年3月7日 / 最終更新日 : 2020年3月7日 SaitoAkishige 緋色の研究 第二章 演繹推理学 翌日、我々は約束通りに合流し、懸案のベイカー街二二一番地Bの部屋を見に行った。二つの快適な寝室と一つの大きな居間からなっていて、居間は風通しもよく、家具も揃っていて、採光のための大窓が二つあった。まことに願ったりかなっ […]
2020年3月7日 / 最終更新日 : 2020年3月7日 SaitoAkishige 緋色の研究 第一章 シャーロック・ホームズくん 一八七八年のこと、私はロンドン大学で医学博士号を取得し、続けて陸軍軍医の義務課程も修めるべくネットリィへ進んだ。そこで課程修了したのち、正式に軍医補として第五ノーザンバランド・フュージリア連隊付となった。当時連隊はイン […]